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05:05:08 | | page top↑
温故知新 ~カフェとの類似性及びその考察~
2006 / 12 / 02 ( Sat )

昨日は研究室の忘年会があった。
予定していた研究室旅行が中止になったため、会場は普段よりお高いカンジのちゃんこ鍋の店になった。

 

その店は古めかしいが、格式を感じさせるような店構えだった。

ちょいと尻込みしつつも中に入ると、着物を着た女中さんが「おいでやすぅ~」と迎えてくれた。

おぉ、さすが高級店!
店に入って「おいでやすぅ」なんて言われたのは初めてだぜ。

でも、なんかどっかで似たようなことがあったような・・・。

 

女中さんは結構若い人が多い。
そして、着物を着ているせいか、やたらと美人に見える。

もし上客になったら、あんなサービスやこんなサービスをしてくれるんじゃないのかと、いかがわしい妄想をしていた。

 

部屋に通され、いよいよ料理が運ばれてきた。

もちろんちゃんこ鍋がメインなのだが、なんと女中さん手ずから鍋に具材を入れてくれるではないか!

具材が私の隣にあったため、私は視覚と嗅覚を最大限働かせて真横にいる女中さんを全身で感じていた。

いやぁ、実に素晴らしい!
さすが高級店だけのことはあるじゃないか!

 

その時、私は何か既視感のようなものを感じた。

このようなシチュエーションを私は知っている・・・。

 

ああ、そうだ・・・。

 

 

メイド喫茶にそっくりじゃないか!

 

 

「おいでやすぅ~」 = 「お帰りなさいませぇ~」

「着物」 = 「メイド服」

「鍋に具を入れてくれる」 = 「コーヒーに砂糖を入れて、まぜまぜしてくれる」

そして、

 

「女中」 = 「メイド」

 

この方程式に気付いた時、私は興奮で体が震えた。
これはメイド喫茶誕生の歴史をそのまま表しているのだ。

たしかにメイドという言葉は確かに外国(たしかイギリスだったか)から持ち込まれたものである。
だが、メイド喫茶という概念は世界のどこの国でもない、日本だからこそ生まれ得たものだったのだ!

そう、メイド喫茶の根底には、古きよき日本の精神が流れているのである!

 

その後、宴会も無事終わり店を出た。
さすがに「いってらっしゃいませ」とは言われなかったな。

それにしても、今日の飲み会は有意義だった。
なんたって、メイド喫茶の発生に重要な示唆を与えてくれたのだから。

まさに古きを訪ね新しきを知る。

私はなんだか無性にメイド喫茶に行きたくなった。

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